AIの指示出し【プロンプト】の書き方で、これだけ内容が変わります

こんにちわ。管理人です。

前回の記事で、AIについては、してもらいたいことを人間側が指示する【プロンプト】と呼ばれる文が大事と書きました。

しかし、実際にAIを使ったことがない、あるいは使い慣れていない人にとってはどんな風に変わるのかイメージがつきにくいと思います。

そこで今回のエントリーでは、今では一般的に知られるAIの一つとなったChatGPTに、プロンプトの書き方でどれくらい出力された文章が違うのか、実際に全文を貼り付けて比較するエントリーを書いてみたいと思います。

管理人はゲーム好きですので、1983年7月15日に発売された任天堂の伝説的ゲーム機「ファミコン」について、ChatGPTに聞いて文章を出力してもらいました。

以下に、どんなプロンプトで指示を出したかを書き、その内容を全て引用します。

非常に長くなってしまいますが、これだけAIが出力する文章にはバリエーションを出せることをイメージしてもらえると嬉しいです。

なお、AI生成文章にはハルシネーションと呼ばれる、誤った情報をあたかも事実かのように出力するという現象がありますが、今回はあくまで出力の雰囲気を知ってもらいたいので、ハルシネーションは無視して出力されたものを全てコピペしています。

利用しているのはChat GPTのGPT 4oモデルです。では、ここからスタートです。

プロンプト：ファミコンについて教えて下さい

ファミコン（ファミリーコンピュータ）とは？

ファミコン（ファミリーコンピュータ、Family Computer）は、1983年7月15日に任天堂が発売した家庭用ゲーム機です。日本国内では「ファミコン」と呼ばれ、海外では「NES（Nintendo Entertainment System）」として発売されました。

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基本情報

• メーカー：任天堂
• 発売日：1983年7月15日（日本）
• 価格：14,800円
• CPU：リコー 2A03（MOS 6502系カスタムチップ）
• メモリ：
  • RAM：2KB
  • VRAM：2KB
• 解像度：256×240ピクセル
• 最大発色数：52色
• 音源：矩形波×2、三角波×1、ノイズ×1、DPCM×1
• カートリッジ：ロムカセット方式

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特徴

① 高性能ながら低コスト

ファミコンは、当時としては比較的高性能なハードウェアを持ちながら、コストを抑えた設計が特徴でした。特に、当時の主流だったゲーム機（Atari 2600など）と比べて、グラフィックや音楽の表現力が大幅に向上しました。

② コントローラーが本体と一体型

• ファミコン本体にはコントローラーが2つ接続されており、2Pコントローラーにはマイク機能がついていました。
• コントローラーはシンプルな**十字キー＋2つのボタン（A・B）**という基本構成で、後のゲーム機にも影響を与えました。

③ カセット式ソフト

• ファミコンのゲームは、専用の**ロムカセット（カートリッジ）**を交換することでプレイできました。
• 後期には、カセットに拡張チップを搭載することで、ハードの性能を超えたゲームも登場しました。（例：「ドラゴンクエストIII」「スーパーマリオブラザーズ3」）

④ ファミコンディスクシステム

• 1986年には、ファミコンディスクシステムが発売され、**ディスク（フロッピーディスク型のメディア）**によるゲーム提供が可能になりました。
• これにより、大容量のゲームやセーブ機能を持つゲームが増えました。（例：「ゼルダの伝説」「メトロイド」）

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代表的なゲーム

ファミコンは数多くの名作ゲームを生み出しました。以下は代表的なタイトルです。

タイトル	発売年	メーカー
ドンキーコング	1983年	任天堂
スーパーマリオブラザーズ	1985年	任天堂
ゼルダの伝説	1986年	任天堂
メトロイド	1986年	任天堂
ドラゴンクエスト	1986年	エニックス（現スクウェア・エニックス）
ファイナルファンタジー	1987年	スクウェア（現スクウェア・エニックス）
ロックマン	1987年	カプコン
ドラゴンクエストIII	1988年	エニックス
スーパーマリオブラザーズ3	1988年	任天堂

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ファミコンの影響

① ゲーム業界の復興

1980年代前半、アメリカでは「アタリショック」と呼ばれるゲーム市場の崩壊が起こりました。しかし、ファミコン（NES）の登場によって、家庭用ゲーム市場が復活し、現在のゲーム業界の礎を築きました。

② 家庭用ゲームの標準化

ファミコンの基本デザイン（十字キー＋ボタンのコントローラー、ロムカセット方式）は、その後のゲーム機にも大きな影響を与えました。今のゲーム機にも続く基本的な設計は、ファミコンから始まったといえます。

③ 日本のゲーム文化の世界進出

ファミコンの成功により、日本のゲーム会社（任天堂、カプコン、コナミ、スクウェア・エニックスなど）は世界市場に進出し、**「日本のゲーム文化」**が世界中に広まりました。

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その後の進化

• スーパーファミコン（1990年）：ファミコンの後継機として登場し、グラフィック・音楽の表現力が向上。
• ファミコンミニ（2016年）：復刻版として、小型の「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」が発売され、再び話題に。

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まとめ

ファミコンは、家庭用ゲームの歴史を大きく変えた名機であり、現在のゲーム業界の基盤を作りました。今なお多くの人に愛されるレトロゲームの象徴であり、復刻版やエミュレーターを通じて、現在でも楽しむことができます。
 

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1つ目のプロンプトでの出力文は以上です。良くも悪くも説明口調で一般的な紹介記事ですね。

そこで、2つ目のプロンプトは以下のように書いてみました。

プロンプト：ファミコンについてファミコンブーム世代（主に1970年代～80年代前半生まれぐらい）の人が、かつてのファミコンへの思い出を懐古する文章を、親しみやすい砕けた文体で書いてください。

あの頃、俺たちにはファミコンがあった。

今でも忘れない。
初めてファミコンを手に入れた日のこと。
真っ赤な本体に、四角いコントローラー。
電源を入れると、テレビ画面に映し出されるドット絵の世界。

あの瞬間、俺たちは確かに「未来」に触れたんだよな。

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ファミコンが家に来た日

ガキの頃、ファミコンを持ってる奴の家は神の領域だった。
「〇〇ん家、ファミコンあるらしいぞ！」って情報が流れたら、
もうクラスの奴らが押しかけるわ押しかけるわ（笑）。

うちにファミコンが来た日も、近所の友達が総勢5〜6人で押し寄せてきて、
**「交代な！次オレ！あと1機！」**って大騒ぎ。
コントローラーは二つしかないのに、なぜか10人くらいで遊べる不思議。

みんな、順番待ちの時に後ろから操作指示出してくるんだよな。
「そこジャンプ！違う違う！あー！やっちまった！！」
やかましいわ（笑）。

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カセットは財産だった

当時、ファミコンのソフトって高かったよな。
一本5,000円とか普通にしたし、お年玉全部つぎ込むレベル。

だから、持ってるカセットは人生の財産。
貸し借りの駆け引きもめっちゃシビアだった。

「そっちの『マリオ2』貸してくれたら、オレの『グーニーズ』貸すわ！」
「でもお前、前に貸した『アイスクライマー』まだ返してないよな？」
「いや、あれは弟が勝手にどっかやったんだって！」

こうして友情と信頼が試されるのが、ファミコン世代の宿命（笑）。

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みんながハマった神ゲーたち

ファミコンには名作が山ほどあった。
「お前も絶対やっただろ？」ってやつを挙げてみる。

• スーパーマリオブラザーズ（1985年）
  　→ みんな最初は1-1のクリボーで死んだ説。
• ゼルダの伝説（1986年）
  　→ 「ハートのかけら」の場所、雑誌で探したよな。
• ドラゴンクエストIII（1988年）
  　→ 予約して買ったやつ、クラスのヒーローになれた。
• ロックマン2（1988年）
  　→ BGMが神すぎて、今でも脳内再生余裕。
• くにおくんシリーズ（熱血高校ドッジボール・時代劇）
  　→ 友情を壊すケンカファミコンの代表格。

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ファミコンあるある

✅ カセットがつかない時は「フーフー」してた（実は逆効果らしい）
✅ コードが短すぎて、テレビのめっちゃ近くでやってた
✅ 「復活の呪文」をメモるも、字が汚くて再入力できない
✅ 2Pのコントローラーにマイクついてたけど、使いどころが謎
✅ セーブがない時代、親に「もう寝なさい！」って言われると地獄
✅ 途中でリセットボタンを押されてブチギレる事件、全国で発生

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ファミコンの終わり、そして伝説へ

時は流れ、1990年にはスーパーファミコンが登場。
ファミコンは少しずつ影を潜めていった。
でも、俺たちの心の中には、今でもあの赤と白の本体がしっかり残ってる。

今、ファミコンのカセットを見ると、手に取った瞬間にあの頃の記憶がフラッシュバックするんだよな。
「このカセット、めっちゃ遊んだ！」
「あの時のセーブデータ、まだ残ってるかな？」
そうやって、俺たちは今もファミコンと一緒に生きてるんだ。

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最後にひと言。

ファミコン世代の俺たち、
「ゲームなんて子供の遊び」なんて言われながらも、
一生懸命プレイして、笑って、悔しがって、時にはケンカして、
最高の思い出を作ったよな。

あの頃のワクワク、今でも忘れちゃいないぜ！

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いかがでしょうか。最初の文章とは全く印象が違って、人が悪ノリでふざけて書いているような文章が出力されました。

プロンプトには具体的に、どのような人が誰に向けて書いているのかを意識して具体的に指示出しをしてあげると、これほどまでに違う文章が出来上がってきます。

最後にもう一つ、以下のようなプロンプトでも出力をしてみました。

プロンプト：任天堂が発売した「ファミコン」について、基本的な商品概要と、その後の家庭用ゲーム業界に与えた影響・功罪を研究者の論文調文体で詳細に書き出してください。

任天堂「ファミリーコンピュータ」の商品概要と家庭用ゲーム業界への影響

1. はじめに

1983年7月15日、任天堂は「ファミリーコンピュータ（以下、ファミコン）」を日本市場に投入した。本機は、後の家庭用ゲーム機市場の礎を築いた存在であり、世界的なゲーム文化の発展に多大な影響を及ぼした。本稿では、ファミコンの基本的な商品概要を概説したのち、その後の家庭用ゲーム業界に与えた影響を、功罪の両面から考察する。

2. ファミコンの商品概要

ファミコンは、8ビットCPU（リコー製のカスタム6502互換CPU）を搭載し、当時の家庭用ゲーム機としては高いグラフィック性能とサウンド性能を備えていた。カセット交換方式を採用することで、アーケードゲームの移植やオリジナルタイトルの展開が可能となり、長期間にわたるソフトラインナップの拡充が実現した。

ハードウェアの基本仕様は以下の通りである：

• CPU: リコー製 RP2A03（MOS 6502互換, 1.79MHz）
• RAM: メインRAM 2KB、ビデオRAM 2KB
• グラフィック: 256×240ピクセル、最大52色（同時発色数制限あり）
• 音源: 5チャネル（矩形波×2、三角波×1、ノイズ×1、DPCM×1）
• 入力デバイス: 2個の固定式コントローラ（十字キー、A/Bボタン、スタート・セレクトボタン）

これにより、アーケードゲームと同等の体験を家庭で楽しめる環境が提供され、ゲーム市場の大衆化が進展した。

3. 家庭用ゲーム業界への影響

3.1. ゲーム産業の成長と市場の確立

ファミコンの登場は、家庭用ゲーム機市場の確立を決定づけた。それ以前の家庭用ゲーム機市場は、米国におけるアタリ社の「2600」などの成功と、その後の市場崩壊（いわゆる「アタリショック」）によって不安定な状況にあった。ファミコンはこの状況を打破し、家庭用ゲーム機が安定した市場として成長する土壌を形成した。

また、ソフトウェア開発のライセンス制度を確立し、サードパーティ企業の参入を促進する一方で、品質管理を徹底することにより、粗悪なゲームの氾濫を抑制した。このシステムは後のゲーム機市場におけるスタンダードとなり、業界の発展に大きく寄与した。

3.2. ゲーム文化の普及

ファミコンは、ゲームを特定の年齢層ではなく、子どもから大人まで幅広い層に浸透させる役割を果たした。「スーパーマリオブラザーズ」（1985）、「ゼルダの伝説」（1986）、「ドラゴンクエスト」（1986）などの人気タイトルは、ゲームが単なる娯楽を超えて、ストーリー性や戦略性を持つ文化的コンテンツとして認識される契機となった。

また、ファミコンは日本のみならず北米市場（NESとして1985年に発売）にも進出し、世界的な家庭用ゲームのスタンダードを確立した。これにより、ゲーム開発の中心地が米国から日本へと移行し、日本企業が世界のゲーム産業を牽引する時代を築くこととなった。

3.3. ゲーム産業の商業化と弊害

一方で、ファミコンの成功はゲーム産業の商業化を加速させた。特にライセンス制度は、開発の自由度を制限し、任天堂の強い統制が市場に影響を与える状況を生み出した。たとえば、任天堂はサードパーティに対して厳格な契約を課し、自社プラットフォーム向けのゲーム供給を独占的に管理した。これにより、競争の公正性についての議論が生じることとなった。

また、ゲームの成功が大規模なマーケティングに依存する傾向を強め、より商業的な側面が重視されるようになった。その結果、短期間での開発サイクルが求められ、ゲームの質が必ずしも安定しない問題が発生した。

3.4. 依存症問題と社会的議論

ファミコンの普及により、ゲームの長時間プレイによる健康問題や学業への悪影響が社会的な議論を呼んだ。1980年代後半から1990年代にかけて、家庭におけるゲーム機の扱いに関するルール作りが求められるようになり、「ゲームは1日1時間」などのスローガンが広まった。

さらに、ゲーム内での暴力表現に関する懸念も浮上し、倫理的な規制の枠組みを検討する動きが進んだ。これらの議論は後のCERO（コンピュータエンターテインメントレーティング機構）などのレーティング制度の確立に影響を与えた。

4. 結論

ファミコンは、家庭用ゲーム市場の礎を築き、ゲームを一大産業へと押し上げる原動力となった。その影響はゲーム文化の発展だけでなく、産業構造の変化や社会的な議論にも及び、今日のゲーム産業の基盤を形成したと言える。

しかし、その一方で、商業主義の加速や企業による市場の独占、依存症問題などの負の側面も指摘される。これらの課題を踏まえつつ、ゲーム産業は発展を続け、現在の多様なゲーム文化へと繋がっている。

ファミコンがもたらした功罪は、単なる歴史的な出来事ではなく、現代のゲーム産業が直面する課題の原点とも言えるだろう。よって、ファミコンの成功とその影響を総合的に分析することは、今後のゲーム産業の持続的発展を考える上で極めて重要である。

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最後はファミコンについての研究をしているかのような文章を出力させました。

文字数はいずれもかなりのボリュームになっていますが、更にGPTに続きを書いてください、この部分の表現を変えてくださいなどの追加の指示出しをすることで更に文章の精度を上げることも可能です。

ハルシネーションといった誤った情報の出力が無いかを、精査する必要もあるものの、基本的なこれだけの量の文章がほんの数分で出力されるのは圧倒的な時短となりますし、有効活用しない手は無いと自信を持って言えると思います。

AIの活用には、AIを最大限に活かすためのプロンプトが重要ということが、この記事での出力結果からご理解いただけるかと思います。

もちろんプロンプトについては、正解というものはないので、この記事を参考に、ぜひご自身で様々なプロンプトを各種生成AIに試してみていただければと思います。